静岡朝日テレビホーム > 放送番組審議会 > 放送番組審議会

放送番組審議会

放送番組審議会とは

静岡朝日テレビは、放送番組の適正化を図ることを目的に、毎月(8・12月を除く)1回、番組審議会を開催しています。
審議会は、有識者9人によって構成され、番組に対する評価や放送全般についてなど、さまざまな角度から率直なご意見をおうかがいする、放送法に基づく機関です。

放送番組審議会議事のあらまし

2011年4月13日

開催月日 2011年4月13日(水)
開催場所 静岡朝日テレビ本社
出席委員 【委員長】
岡本 肇
【副委員長】
杉田 豊
【委員】
鍋倉 伸子
表  信吾
西田 公昭
髙木 美恵子
諏訪 求
古知 弘行
伊藤 洋一郎
(9名全員出席)
課題番組 にほん風景遺産「浜名湖周遊紀行 ~恵みと歴史を訪ねて~」
静岡朝日テレビ・BS朝日 共同制作
2011年3月21日(月)10:37~11:30放送
番組概要 浜名湖は豊かな自然と歴史的な風物に恵まれているが、あまり一般的に知られていないことも多い。今回の番組では、そこに暮らす人々との触れ合いを通して、旅人・加藤千洋が、浜名湖の恵みと歴史、そして新たな魅力を紹介する。また、加藤千洋が描く、浜名湖の様々な風景スケッチも番組の中で紹介する。
審議内容 委員からは「映像、ナレーション、BGMそれぞれが素晴らしく、バランスもとれていて完成度の高い番組だった」「夏と冬、動と静、自然の恵みと人の知恵など、コントラストを意識した構成で見やすく、共感を覚えた」「映像面では湖面のきらめきや、浜名湖の様々な風景、鳥居に沈む夕日、手筒花火をバックにした人の影など、素晴らしい光の表現が随所に見受けられた」「旅人・加藤さんが、現地の農水産品を味わう表情、それを見ている生産者の表情や何げない会話をうまく捉えていて、全体的にほのぼのとした情感が伝わってきた」「紹介された様々な風物の地図や歴史文化がきちんと説明されていて納得できた」「手筒花火のシーンは、その勇壮さや火花の乱舞など、現地で見る以上の迫力が伝わってきた」――などの多くの好意的な評価を頂いた。
その一方で、「完成度の高い番組ばかりでなく、批判を受けやすい番組も審議すべきではないか」――といった指摘を頂いた。

また、東日本大震災にかかわる一連の災害報道についても審議を行い、「何よりも誤報を発信しないことが大事だ」「原発報道に関しては、CNNなどの海外メディアのほうが、国内のメディアよりも知りたい情報を的確に素早く伝えている」「情報の規制はテレビ離れを加速させ、インターネットに頼ることになる。もっと視聴者を信頼すべきだ」「各局で有識者のコメントを紹介しているが、局ごと番組ごとにばらばらで、余計に視聴者が混乱をきたす」「津波報道は映像の力を再認識した。ただ、その後あまりにも同じ映像を繰り返し使い過ぎている」「カメラアングルがどの局も同じ方向を向いていて、その周囲がどうなっているのか分からない」「発災から既に1カ月たっているので、援助物資が届いている地区、届いていない地区のマップを示せないのか」「気軽に『がんばれ○○』と言うべきではないし、被災した人たちをねぎらう言葉かけも必要だ」「どの局も同じような報道をしている。もっと独自取材による報道も必要だ」「電話・メールがつながらない中、被災した各地を安否情報的に報道できないものか」「今後の原発の在り方も報道すべきだし、各自が原発を考えるための正確な資料を示してほしい」「ことさら視聴者の不安をあおらないために、ある程度の情報規制は必要だ」――などの意見を頂いた。
次回日程 2011年5月11日(水)
課題番組:テレメンタリー2011
「卓球にかける10歳の輝き ~攻める!小さな挑戦者~」