放送番組審議会とは
静岡朝日テレビは、放送番組の適正化を図ることを目的に、毎月(8・12月を除く)1回、番組審議会を開催しています。
審議会は、有識者によって構成され、番組に対する評価や放送全般についてなど、さまざまな角度から率直なご意見をおうかがいする、放送法に基づく機関です。
放送番組審議会議事のあらまし
2025年7月
開催月日 | 2025年7月9日(水) |
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開催場所 | 静岡朝日テレビ本社 |
出席委員 | 委員長 加藤 裕治 副委員長 川口 澄生 委員 海野 尚史 委員 広田 奈都美 委員 松田 直子 委員 久保田 香里 委員 坪川 武史 |
課題番組 | 課題番組:『池上彰の発掘!静岡のチカラPart16』 制 作:静岡朝日テレビ 放送日時:6月11日(水)午後6時57分~午後8時00分 放送 出 演:[解 説] 池上彰 [ゲスト] ガダルカナル・タカ、林マヤ、土屋礼央 [進 行] 白木愛奈(静岡朝日テレビアナウンサー) [VTR] 嶋田光希(静岡朝日テレビアナウンサー) |
審議内容 | 【番組全体を通して】 ・リニア中央新幹線の現在地について、網羅的ではあるものの、最新の状況を技術的な側面から地域の課題まで幅広く丁寧に取材してバランスよく伝えており、見応えがあった。 ・県知事の交代から1年が経過し、静岡県民のリニア問題への関心が薄まりつつあるなか、この問題を継続的に番組で取り上げることは重要であり、放送することへの社会的な意義も大きいと感じる。 ・リニアが話題にのぼる機会が減っているタイミングでの放送だったので、リニア計画の最新のスケジュールなど、まずは現時点での進捗を視聴者と共有すればより分かりやすくなったのではないか。 ・静岡県民としての利益と国全体の便益を県民としてどう考えればいいのか、県民はどのようにリニア問題に向き合っていけばいいのかといった物差しを提示したり、情報提供を行ったりすることが必要な時期だと思う。 ・東京大阪間で67分という経済圏になると世界的には類を見ないものになるので、インドや中国、ヨーロッパなどの経済圏と比較するといった視野まで広げて考えるのもよいのではないか。また、その経済発展がなぜ大事で意義があるのか、利益やメリットが社会全体に還元されるはずで、だからこそ経済発展が大事であるといった目線があるうれしい。 ・番組では過去から多くの時間を割いて水問題を取り上げてきたので、解決した内容をしっかりと紹介するような番組構成にしてほしかった。 ・川勝知事時代は対立の図式がはっきりとして番組も作りやすく、県民の関心も高かったと思うが、現在は関心がどんどん薄れていき、リニア完成までの長いプロセスの話に移ってきているので、それをどう伝えていくかが今後の課題になってくる。 ・より多くの視聴者に番組を見てもらうための工夫が不足していると感じたため、視聴者の関心を再び引きつけ、番組へのアクセスを促すための工夫がさらに必要。 ・前回番組の続報や進捗のような内容であった。続報や進捗だけでなく、目新しいニュースやわくわくする内容を盛り込んでほしかった。 ・ゴールから逆算してどのように合意形成していくのか、どのように課題を乗り越え、それを伝えていくのかという視点で現在地を確認していけば、番組が次のステージへ向かうことができるのではないか。 ・国のスタンスの現在地などを伝えられると、全体として安心感を共有しながらリニアの課題と希望をあわせて伝えていくことができると思う。 【各パートについて】 ・大阪万博とリニアを関連付けた導入部は、過去から現在、そして未来へと続くイノベーションへの期待感を巧みに演出していて、興味を惹きつける優れた着想だった。 ・驚いたのは伊那山地トンネル貫通工事の映像。ダイナマイト使用などで大きな力で前進していくような映像が今まで多かったが、今回は重機で簡単に穴を開けているシーンであり、それほどまでに地質が脆いのかというのを映像を通して視覚的に知ることができた。 ・トンネル工事や駅建設現場のVTRは見応えがあったが、専門的な内容も多く、途中で視聴を止めてしまう可能性も考慮すべきである。 ・神奈川県駅の建設現場取材では、過去の取材時の映像と比較していて進捗状況が分かりやすくなっていた。こういった取材や映像の積み重ねはメリットと感じる。 ・駅本体の完成予想図や映像を用いて、視聴者により具体的にイメージしてもらえるような表現ができればよかったのではないか。 ・神奈川県駅の建設進捗のみならず、利用者や周辺住民の生活の中でこの駅がどういう役割を果たしていくのかという点に関心が移っていくタイミングであると思う。 ・岐阜・大湫町の水位低下などの続報は、この問題で苦しむ住民の不安や思いが丁寧に伝えられていた。VTRは視覚的に非常に分かりやすく、具体的に伝えられていて、取り上げ方も評価できる。今後も継続的に取材してほしい。 ・大湫町の水問題に関するJR東海側の対応についても端的にまとめられていて、現在の状況が非常に分かりやすく伝えられていた。 ・静岡県民へのアンケートでは、県民のリニアへの理解度や、認識、捉え方、考え方が多様であることが分かり、興味深く拝見した。 ・アンケートで「リニアに賛成」が過半数を超えていたことに驚いたが、賛成の数が出たときに被せた効果音には違和感を覚え、マイナスの印象を受けた。 ・3分野28項目すべての項目を解決することが着工の前提条件だが、今回の放送でも細かな説明がなく省略されていたのは残念に思う。リニア問題の現在地を確認しようということであれば、少なくともこの番組で多くの時間を割いてきた水資源に関する6項目については解決した具体的内容を説明すべきで、漠然とした安心がきちんとした安心にかわるような番組構成にしてほしかった。 ・リニア静岡工区の水問題が解決に至ったということをさらっと紹介されていた。28項目のうち解決した項目も含め、どのような過程で解決したかを一部でもよいので踏み込んでもらえると、番組として深みが出て見応えのあるものになると思う。 ・大井川流域10市町のトップの回答のとおり、まだ乗り越えなければならない課題があることは再認識できた。 ・生態系や残土処理の問題は、まだまだ課題が残っていることが映像から伝わってきた。特に南アルプスの自然環境についての映像や様子は、テレビならではの強みが生かされた良い取材であったと思う。 ・代償措置をどうするかという話題で、大規模開発にともない生態系が危機に瀕しているという事例は日本中にあると思うので、そういった他の事例を紹介すれば、我々が社会で行っている営みを見つめ直すという良い機会にも繋がる。 |
次回日程 | 2025年9月10日(水) |
放送番組種別ごとの放送時間量
番組種別 | 2024年10月~2025年3月第3週合計放送分数(分) |
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報道 | 13,633 |
教育 | 6,284 |
教養 | 12,508 |
娯楽 | 20,539 |
通信販売 | 7,163 |
その他 | 308 |
対象期間の放送時間全体 | 60,435 |
- 番組種別リスト 2024年10月第3週(2024年10月21日~10月27日)
- 番組種別リスト 2024年11月第3週(2024年11月18日~11月24日)
- 番組種別リスト 2024年12月第3週(2024年12月16日~12月22日)
- 番組種別リスト 2025年01月第3週(2025年01月20日~01月26日)
- 番組種別リスト 2025年02月第3週(2025年02月17日~02月23日)
- 番組種別リスト 2025年03月第3週(2025年03月17日~03月23日)
CM放送時間量
CM放送時間量(分) | |
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対象期間におけるCMの放送時間 (上記放送時間全体に含まれる) |
10,175 |
対象期間
2024年10月21日(月)~10月27日(日)
2024年11月18日(月)~11月24日(日)
2024年12月16日(月)~12月22日(日)
2025年01月20日(月)~01月26日(日)
2025年02月17日(月)~02月23日(日)
2025年03月17日(月)~03月23日(日)