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放送番組審議会

放送番組審議会とは

静岡朝日テレビは、放送番組の適正化を図ることを目的に、毎月(8・12月を除く)1回、番組審議会を開催しています。
審議会は、有識者によって構成され、番組に対する評価や放送全般についてなど、さまざまな角度から率直なご意見をおうかがいする、放送法に基づく機関です。

放送番組審議会議事のあらまし

2025年9月

開催月日 2025年9月10日(水)
開催場所 静岡朝日テレビ本社
出席委員 委員長    加藤  裕治
副委員長   川口  澄生
委員     海野  尚史
委員     広田  奈都美
委員     松田  直子 
委員     久保田 香里  (欠席のためリポート提出)
委員     坪川  武史
課題番組 ■議題
『地上波テレビとコンプライアンス ~テレビの信頼回復にむけて~』
(第94回 系列24社放送番組審議会委員代表者会議テーマ)
審議内容 ・一般企業と比べて、外部との関り合う形が異なり、またテレビ局内でも多くの人が関わり合うため力関係が発生しやすい業界であるからこそ、経営層や管理職は常にそこを意識して行動し、人権・コンプライアンス委員会が機能するように社内規程や事務局について幅広く周知する必要がある。
・社会的信頼を保つため、有事の際は透明性のある迅速な調査と公表をお願いする。またそれに備えた危機管理広報の準備も必要である。
・働き方改革による残業時間の削減や休暇奨励、ストレスチェックやエンゲージメント評価等の成果が本来の目的からズレてしまい、管理職自身や部署の評価の材料としてコンプライアンスを過剰に意識する傾向があることが報告の遅れなどに起因しているのではないか。
・テレビ局の固有性と特殊性の問題、人権・コンプライアンスという抽象的な言葉をより具体的に落とし込んで考えていくことが重要。
・企業としての人権・コンプライアンスの方に意識が向きがちだが、これまで一番重視されてきた表現の問題についても引き続き忘れてはいけない問題である。
・「テレビの信頼回復に向けて」とあるが、テレビ全体が信頼を失っているとは思っていない。フェイク情報があふれるネットに対して、テレビの情報信頼性への比重は寧ろ高まってきているとも感じる。
・具体的に相談するスキルを身に着けることが重要だと考える。
・問題はやはり、コンプライアンス違反者に当事者意識が乏しいことである。そして、相談窓口を設置して呼びかけても、実際にはなかなか相談にはつながりにくいことが問題となっている。大事なのは、他人事ではなくて、自分事として考えられるかどうかである。
・コンプライアンスをあまり強く言うと番組制作を縛るものになってしまうかもしれないので、土台というふうに捉え、その土台の上に、自由に、そして創造的に視聴者の心を動かせるものを積み上げることがこれからは必要不可欠な要素となる。
・問題が取り沙汰されている今が一番意識が高く、時間の経過とともに意識が薄れてしまうことも予想されるので、組織としてどのように意識を維持もしくは高めていくかがこれからの課題。
・放送免許を持ち、世の中に対して大きな影響力を持つテレビ局は一般企業よりも高いコンプライアンス意識が期待される。自分たちの立ち位置を認識することが大切で、常日頃からどんな番組をどのように制作し、またどんな姿勢で報道していくのかが一番問われる。
・昭和を経験した世代ではコンプライアンスのギリギリにあるところに面白いものがあるという感覚があるが、今の若い世代はそういった感覚とは違う。番組を作っていく上では、今ある感覚を一旦白紙に戻し、これから新しい時代を担っていく世代の視点に立っていくことが大切なのではないか。
・不正を告発することがメディアの社会的責任の一つであると考える。
・過去の様々な事件や問題、被害者のかき消されてしまった声など、そういったことを放置したまま進んでいるような印象がある。まずは放置してきたことを認めることからで、その問題に向き合っていく勇気が、信頼回復の一歩ではないかと考える。
・とりあえずガバナンスやコンプライアンスの問題にしてしまおうという認知の歪みがあるのではないか。そのように考えてしまうのは、自分たちの存在価値が揺らいでいるからであり、ネットに自分たちの場を奪われてしまってどうしようと思っているからではないか。
・テレビは、インターネットが出てくるまでは社会の中心を担っていたメディアの一つで大きな力を持っていた。そこにインターネットメディアの出現により多様な価値観が出てきたことで、それまで社会の中心であったテレビが果たして正しいのかどうか、そういったことが非常に多く出てきて揺らいでいる。
・番組制作をコンテンツビジネスとして考えなければならない時代が来るので、放送を構成したエリアの視聴者だけでなく、先の将来の日本ではないどこか別の文化や社会に属する人に受け入れられることも考えて、番組制作に落とし込んでいくということが、まさにコンプライアンスという話になるのだと思う。
・権力勾配や、現場がギクシャクしたものがあった番組はなんとなく透けて見えるもの。だからこそ、現場がハツラツとして楽しく番組を作っている、あるいは無理が無いか、嫌な思いをしている人がいないかなど中長期的に視聴者には伝わる問題だと思うので、そういった番組作りを意識していただきたい。
・何か問題があった時に言いやすい環境づくりということも非常に重要であると思う。
・インタビューや取材で多様性を知っていくことは、コンプライアンスや人権とは何かということを具体化に学べる良い機会になる。また、『とびっきり!しずおか』はすごく大きな資産であり、県内の多様性に目を向けることに非常に長けた番組で、これが1つのアイデンティティになっている。
・テレビ番組では、日々の業務だけでなく、何に取材をしていくのか、県内の幅広い声をどういうふうに取り上げていくかということを企画して編成していくことが、実は社内の人権やコンプライアンスの方にも間接的に返ってくるような循環になってくるのではないか。
・社会的な弱者に目を向けることが大事だと思う。

次回日程 2025年10月08日(水)

放送番組種別ごとの放送時間量

番組種別 2024年10月~2025年3月第3週合計放送分数(分)
報道 13,633
教育 6,284
教養 12,508
娯楽 20,539
通信販売 7,163
その他 308
対象期間の放送時間全体 60,435

CM放送時間量

CM放送時間量(分)
対象期間におけるCMの放送時間
(上記放送時間全体に含まれる)
10,175

対象期間
2024年10月21日(月)~10月27日(日)
2024年11月18日(月)~11月24日(日)
2024年12月16日(月)~12月22日(日)
2025年01月20日(月)~01月26日(日)
2025年02月17日(月)~02月23日(日)
2025年03月17日(月)~03月23日(日)