「池上彰が語る!東京2020 おもてなしの国ニッポンの技術」2月9日(日)午前10時放送

「池上彰が語る!東京2020 おもてなしの国ニッポンの技術」2月9日(日)午前10時放送

― 2020年夏 ―
東京オリンピック・パラリンピックが
いよいよ開催!
史上初!「AI顔認証」で30万人スムーズ入場
「世界唯一の気象レーダー」でゲリラ豪雨対策
日本の先端技術を池上彰が語り尽くす

放送は終了いたしました

東京オリンピック、
パラリンピック開催が迫る中、
日本が世界に誇る技術の
数々を紹介していく。

戦後復興の総決算となったのが
1964年の前回大会。
首都高速道路の整備、東海道新幹線の開通、
様々な技術が登場し、
日本の未来を劇的に変えた。
それから56年、2020年の今大会も
「ニッポンの技術」が
オリンピック・パラリンピックを支える。
「AIを使った顔認証システム」「自動運転車」
「ゲリラ豪雨事前予測技術」…
驚くべき ニッポンの技術を
「安全」「観光」「天気」 という
身近なテーマに分類して
池上氏が徹底解説する。

安全

世界一安全な都市「東京」
…きっかけは1964年東京オリンピック!?

前回大会時、選手村の建設工事においてセキュリティの問題が浮上した。そこで当時の、東京オリンピック組織委員会は、民間の警備会社『日本警備保障(現セコム)』に警備の依頼をした。約100人の警備員が選手村の建設工事を守り、無事に選手村は完成。世界各国から訪れた選手を迎えることができた。安全を守ることがオリンピック開催国の使命であり、東京2020大会では、民間警備員1万4,000人が警備にあたる。

そんな中、今回、オリンピック史上初の最新技術 「AIを使った顔認証システム」が導入される。アスリートや運営スタッフ、ボランティアなど大会関係者を合わせた全会場の約30万人をこの技術で効率的にセキュリティチェックするというのだ。顔認証にかかる時間は一瞬。さらに顔認証の技術は、10年前の写真でも、本人確認ができるほどの進化を遂げていた!

この驚きの技術の今後の活用法、そして、なぜ、これほどまでにオリンピックの警備が必要となったのかを歴史をひも解きながら、池上氏が解説する。

観光

1964年大会で、現在の生活で当たり前に見られる
様々なものが誕生!果たして2020年の大会では!?

タクシーの自動ドアや、ユニットバス、冷凍食品など、今では当たり前となっているものが前回大会をきっかけに誕生・普及したという。それぞれの誕生秘話をたどっていくと、実はオリンピックの選手団、観光客を迎えるために試行錯誤して作られたものだった。

そして、2020大会では、選手村での選手や選手団の送迎を自動運転車が担う。さらに、瞬間移動でショッピングできる技術までもが登場するという。未来では「当たり前」となるであろう驚きの技術を紹介していく。

天気

1964年開会式…実は、“奇跡の晴天”!?
前回大会は、開催期間の半分は悪天候だった

オリンピックは天候との闘いである。雨天の開会式は、過去1度もないというが、真夏の開催となる今回、懸念されているのが「ゲリラ豪雨」だ。10~20分の間に急な大雨をもたらし人命にも影響してくる自然災害で、これまでの気象レーダーでは、積乱雲の観測に5分を要していた。ところが、今大会での運用が検討されている最新型の気象レーダーを使った場合、30秒に短縮され、ゲリラ豪雨を最大1時間前に予測することが可能になったという。開発担当者は「世界でただ1つの技術」と胸を張る。

世界トップレベルの日本の気象技術は、競技にも生かされている。昨秋、日本で開催されたラグビーW杯で、史上初のベスト8入りをした日本代表の躍進の影に、ウェザーニューズ社「スポーツ気象チーム」によるサポートがあったのだ。最新技術で判明する気象状況によって、日本代表は練習内容や戦略を立てて結果を残した。今大会では各競技に、どのようなサポートがあるのか注目される。

出演者

解説

池上彰

Q. 東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、期待する「ニッポンの技術」は?
ハード面に偏らない、ソフト面での「おもてなしの心」を生かした技術です。
Q. 池上彰さんにとっての東京2020とは?
すでに1964年に東京オリンピックを開催しているのですから、2回目ならではの、先進国ならではの未来を見据えた大会運営をしてほしいです。
Q. 視聴者に一言お願いします。
日本の最新技術はここまで来た、という驚きをお伝えできればと思っています。

ゲスト

  • 平泉成
    Q.東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、池上さんに聞いてみたい『ニッポンの技術』はありますか?
    暑さ対策の技術、海外選手や観光客に対する医療(病院)対策と対処を聞いてみたいです。
    Q. 平泉成さんにとっての東京2020とは?
    前回の東京大会は20才。撮影所のテレビで見ていました。今度は、実際に女子サッカーの予選を見に行きます。オリンピックの臨場感を味わいたいです。
    Q. 視聴者に一言お願いします。
    みんなで盛り上げ、楽しみましょう!
  • ガダルカナル
    ・タカ
    Q. 東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、池上さんに聞いてみたい『ニッポンの技術』はありますか?
    新国立競技場やその他の新しい体育館・競技場や選手村などでの、コレまでのオリンピックには無かった、日本ならではの、新しいシステムや技術とは? 
    (全国から集めた木材を随所に使うエコオリンピックをアピールするのも大変素晴らしい事だと思いますが、同時に日本らしい先進的な科学技術やロボット技術を見せて欲しい。無人送迎バスも選手村内だけでなく、直接会場まで繋がってくれればなぁ〜と思います)
    何処まで伺えるか分かりませんが、テロ対策での新しい技術や取り組みで聞いても問題の無い情報が有れば、教えて欲しいです。
    食べ物についても、美味しい日本食をアピール出来る、新技術が有れば教えて下さい。
    アスリートが履くシューズで話題のナイキ厚底に対する日本のシューズメーカーはどんな新技術で対抗するのか?わかっていれば教えてほしいです。
    Q. ガダルカナル・タカさんにとっての東京2020とは?
    前回の東京オリンピックは、小学校に上がったばかりで、正直周りの大人達が盛り上がっていて、そのうねりに巻き込まれる形で、何となく興奮していた状態でしたが、今回は恐らく生きている間に地元で行われる最後のオリンピックだと思うので、何とかテンションを上げて楽しみたいと考えています。
    ただ、もし中学生くらいの自分で有れば、純粋に盛り上がれたのでしょうが、この歳になって迎えるオリンピックは、招致合戦から始まり、コンパクトオリンピックを謳いながら結局、大金を注ぎ込む事になり、本当にそれに見合う経済効果は有るのか?や、大国の放送局の視聴率の為に各競技のスケジュールを理不尽に決めつけられたりコースを変更させられたりの、IOCの横暴さなど、心から盛り上がり難い部分も見えるので、少し複雑な心境で有るのも事実です。
    でも、日韓共催のサッカーワールドカップも昨年のラグビーワールドカップも、色んな問題点をクリアして、始まってしまえば、結局盛り上がって熱狂すると思うので、皆さんと一緒にに楽しみながら応援したいです!
    Q. 視聴者に一言お願いします。
    今更言うまでも有りませんが、豊富な知識に裏打ちされた、池上さんのオリンピック情報を前もって教えて頂く事によって、東京オリンピックが何倍も楽しく観られるのは、間違い有りません!
    今回のオリンピックをより面白く観る為のポイントを是非、我々と一緒に予習しましょう!
  • カンニング竹山
    Q. 東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、池上さんに聞いてみたい『ニッポンの技術』はありますか?
    テレビ中継などの技術や人は誰がとるのか?また、世界中継される映像は日本がやるのか、その他がやるのかを聞いてみたいです。
    Q. 竹山さんにとっての東京2020とは?
    自分自身の人生の、アルバムの1ページとなる思い出になると思います。
    Q. 視聴者に一言お願いします。
    みなさんと一緒に池上さんから学びたいです。一緒に楽しみましょう!
  • 吉田沙保里
    Q.東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、池上さんに聞いてみたい『ニッポンの技術』はありますか?
    これまで人がやってきたおもてなしを最先端技術がすでに超えているものがあるかどうか気になります! 教えてください!
    Q. 吉田沙保里さんにとっての東京2020とは?
    今回、選手ではない立場で迎えるオリンピックなので、とても楽しみにしています。
    Q. 視聴者に一言お願いします。
    東京オリンピック・パラリンピックで進化していく最先端技術を視聴者の皆さんと一緒に学びたいと思います。
  • ファーストサマー
    ウイカ
    Q. 東京オリンピック・パラリンピック開催にあたり、池上さんに聞いてみたい『ニッポンの技術』はありますか?
    ・「日本国内での5G活用方法」
    ・「1964年からのユニホーム、施設の進歩」:ちなみに1964年のオリンピックのユニホームを、親戚の石津謙介氏が携わっていて、今年のユニホームがとても気になっています。
    ・「オリンピックで懸念される渋滞問題」:これからの日本でさらに安全かつ円滑な交通の確保させるために行われている技術とは?
    ・「顔認証サービスの安全性」
    ・「人手不足、エネルギー不足への懸念事項」
    Q. ファーストサマーウイカさんにとっての東京2020とは?
    これから先の日本の指標になる年ではないかと思っています。東京オリンピックを体験した世代として後世に伝えていくのが我々の役目になってくると思います。
    Q. 視聴者に一言お願いします。
    明日から飲み会で話題にできるように、みなさんと一緒に楽しく学びたいと思います。

進行

  • 佐野伶莉
    (静岡朝日テレビアナウンサー)