静岡朝日テレビホーム > 番組 > サタハピ しずおか > 「亮のシズオカレンダー」ここだけの話 > 集落みんなの絆で作る「清沢レモン」

「亮のシズオカレンダー」ここだけの話

集落みんなの絆で作る「清沢レモン」

2019-01-18

集落みんなの絆で作る「清沢レモン」

paper web

今回、亮さんがやってきたのは、静岡市葵区の清沢地区。7年前から栽培が始まり、今やオクシズのブランド食材として知られるようになった「清沢レモン」と向き合いました。ここではいったいどんな出会いが待っていたのでしょうか。<放送日:2019年1月12日>


 オレたちをなめるな なめると酸っぱいぜ(酸っぱいぜ!)
 ビタミンCは足りてるか 黄色い魔法だぜ

 だけども涙がこぼれそうな日も あるね
 勉強分からない そんな日もあるね

 だ・け・ど
 きーよきよきよきよ きよさわ
 さーわさわさわさわ さわやか
 いつだってここへ おいで
 ウ〜 レモン!

清沢小学校では「清沢レモン」の歌を練習していて、入学式などの大切な行事のときに歌っているといいます。

「歌の最後の最後で、やっとレモンが出てきた!」

この日は、地元の小学生に歌われるほど親しまれている「清沢レモン」の秘密に迫りました。

大人気の「清沢式ぶっかけレモン」

亮さんがロケの際に試食して大絶賛、3つも買って帰った、万能調味料の「清沢式ぶっかけレモン」。

刻んだ玉ねぎに、レモンとオリーブオイル、塩コショウを混ぜただけのシンプルな味付けながら、その用途は多彩。

焼き魚やフライ、唐揚げ、サラダにそのままぶっかけてさっぱりと食べられるほか、醤油と混ぜるとポン酢に、マヨネーズと混ぜるとタルタルソースに早変わり。

さらに、お刺身にかけて食べればカルパッチョのような風味になるなど、まさに万能。

「きよさわ里の駅」のほか、市内のスーパーなどでも販売され、年間2万本も売り上げるほどで、なんと、2018年にはご当地調味料グランプリで入賞するなど、今や全国区の人気なんです。

そんなぶっかけレモンの開発に携わったのは「清沢レモン部」部長の宮本佐知子さん。

「清沢のママたちの目線で作ったので、手軽に使えるように工夫したんです」

清沢レモンを使った商品開発がスタートしたのは2年前。
地元のママさんを中心に、管理栄養士のアドバイスのもと何度も試作を重ねたそう。

レモンフランスパンやレモングリーンティなどいくつもの試作を経て、最終的にできあがったのがこの「清沢式ぶっかけレモン」だったといいます。

民家の庭先がレモン畑

レモン部の部長・宮本さんがレモンづくりの師匠と仰ぐのが、こちらの永野勲さん。

亮さんも勲さんのレモン畑で、レモンの収穫をお手伝いしました。

日本のレモンの産地といえば、瀬戸内海に面した広島県。
そのレモンと比べると皮が厚く味が濃いのが清沢レモンの特徴だといいます。

「レモンがまだ青いのも取っちゃっていいんですか?」
「全部取っていいよ」

一般的に、レモンの収穫時期は12〜3月ですが、清沢では、霜が降りる前の12月にすべて収穫してしまうそう。

「やっぱり寒さに弱いんですね」
「あと、大事なのは植える場所。日当たりもそうだけど、風が通って水はけが良いところだな」

川沿いの斜面にある永野さんのレモン畑。
もともとお茶畑だったこともあり水はけが良く、1本の木からおよそ200個のレモンが収穫できるそう。

「そういわれてみれば、確かにお茶畑だった雰囲気があるよね」

そもそも、清沢レモンが作られ始めたのは今から7年前。
高齢化に伴って、耕作が放棄されてしまう茶畑が増えてきたことをなんとかしたいと思った当時の自治会長の大棟さんが、お茶に代わる作物として見つけたのがレモン。

病害虫に強く、イノシシやシカに食べられることもないうえ、肥料をあげるなどの特別な手入れをしなくても勝手に実をつけてくれるレモンは、高齢化が進む清沢地区にとって最適の作物と考えた大棟さん。

こちらが大棟さん。ロケの途中に偶然出会いました

そこで、1000本近くのレモンの苗木を育てて清沢地区の各家庭に配布すると、徐々にレモン栽培が広がっていったそう。

今では、永野さんのようにレモンの木を何本も育てる人もいれば、家の庭先に1本だけ植えて栽培している人もいるといいます。

清沢地区を歩くと、ところどころにポツンと植えられたレモンの木が点在。空いた土地の有効活用です

「お年寄りの方で、収穫するのが難しいよって人のところには、私たちレモン部の部員が行って、おばあちゃん元気〜?なんて声をかけながら、収穫してくるんです」

「ただ土地を貸してるだけで、レモンの手入れもしなくて、収穫までやってくれて、んで話し相手にもなってくれる。なんてプラスのスパイラル!」

清沢をやんわりとつなぐレモンの絆。
これからもっと沢山の幸せの輪が広がっていきそうです。

永野さんの“まぜらん話”

「この辺は、単粒構造だもんで」
「ジューンドロップでね」

難しい言葉を次々と発しながら、レモンについて説明をする永野さん。
それぞれ、こんな意味があるようです。

【単粒構造】
 土壌の粒子が独立している状態のことで、水や空気を通しづらいこと

【ジューンドロップ】
 若い実が自然に落ちること

レモンを育て始めて7年になる永野さん。
わからないことがあると、この電子辞書をとりだしてすぐに調べるんだそうです。

「勉強熱心ですねぇ」

感心する亮さん。
すると、永野さんが唐突に話し始めました。

「あのね、家康公が生まれたのが1542年。でもって、亡くなったのが1616年の4月7日だと思うんだよ」

ん?何の話が始まるんでしょう?

「その家康公が生まれる何年も前にさ、マゼランは国王から命令を受けて5隻の船体を率いて西回りで世界一周を3年かかって成し遂げたけど、最初200人くらいいたのが最後には生存者がたった18人しかいなかった」

家康公から、マゼランに話が移ったようです。

「太平洋を3年も経つと嵐とかもくるじゃないですか。それと原住民との対立とかね。それとか健康の不具合とか。結局ね、それからあとでわかった話だと思うけど、ビタミンC不足によるね、壊血病っていう病気がある」

ちょっと近づいてきましたよ。

「だからね、大航海時代が始まって遠くへあちこち行くようになったら壊血病の特効薬として船に積まれて」
「それでレモンが積まれたんだ!」
「そう、これ長持ちするから。ビタミンCがいっぱい含まれてる」
「わかりましたか? 今、レモンの話にいきつきましたよ」

清沢の人は、レモンを出し惜しみするようです。

撮影の合間、亮さんにサインをおねだりする永野さん。

「いいんですか?こんな大切な電子辞書に書いちゃって」

とってもおちゃめな永野さん。
これからも、電子辞書を駆使しておいしいレモンをたくさん作ってくださいね。

今週の亮さんは、どこへ向かったのでしょう?

新年最初のロケとあって、まずは久能山東照宮へお参り。

「番組を見てくれているみなさんと、スタッフの健康、そして・・・」

お参りのあとは、清水のほうれん草と向き合いましたが。。。

思わず頭を抱える亮さん。
何があったんでしょう?

放送は、1月19日(土)朝9:30から。おたのしみに〜

ABOUT 写真と文

志水竜一

ページトップへ