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「亮のシズオカレンダー」ここだけの話

水見色に伝わる「男料理」

2019-01-11

水見色に伝わる「男料理」

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2019年の年始め、亮さんがやってきたのは、今回で3度目の訪問となる静岡市葵区にある水見色地区。ここでは、今年の干支「イノシシ」にちなんだ料理と向き合いました。一体どんな出会いが待っていたのでしょうか。<放送日:2019年1月5日>

水見色の猟師仲間が作る料理とは

この日、亮さんを迎えてくれたのは、水見色の猟師仲間のみなさん。

左からリーダーの渋川陽一さん、杉山藤乙さん、

猟師仲間の中で、罠を仕掛けるのが得意な勝山薫さん、

そして、料理上手な鈴木静夫さん。

みなさん、普段はお茶農家をやっているそうですが、10年ほど前から茶畑に自生する山芋をイノシシに掘り返される被害を受けたことなどをきっかけに、猟師免許を取得。
みんなで協力しあって、山に罠を仕掛け、鳥獣駆除をしているといいます。

この日もみんなで、仕掛けておいた罠や檻を見回りに行きました。

集落には、檻は20カ所、罠は一人4〜5個を仕掛けているそうですが、

残念ながらイノシシはかかっていませんでした。

そのため、以前捕まえた時の肉を使って、猪鍋を作りいただくことに。

渋川さんが豪快に猪肉を切っていきます。

切ったお肉を鍋に入れて、そのまま煮込んでいきます

「アクを取れば取るほどいい」

丁寧にアクを取るのは、亮さんの仕事。

大根を切っているのは、勝山さん。

その様子を見ていた亮さん。
「みなさん気づいてないかもしれないですが、もちろん皮はついたままです」

そして、ざっくりと刻んだ白菜を投入するのは、料理番長の鈴木さん。

「8パーセント、白菜が下に落ちてる。1割とは言わんけど、まずまず落ちてる」

これぞ男料理の醍醐味です。

しかし、完成するとこの通り。
とても美味しそうな猪鍋ができあがりました。

「うまいっ! 豚肉みたいな柔らかい良さじゃなく、赤身の身のしまった良さ。確かに、完全なジビエやからな」

水見色に住む中学生たちも交え、闇の中でつつく鍋は格別の味のようです。

水見色の珍味「イノシシの皮」

「うわぁ〜あ! これ敷き物じゃないですか。食べ物じゃないですよ」

水見色では、古くから食べられてきた食材で、お父さんたちが生まれる前から毎日のように食べているのだといいます。

この日の亮さんは、イノシシの皮をネギと味噌で味付けした煮込み鍋をいただきましたが、下処理を終えて“食べ物”になったばかり、食材としてのイノシシの皮も試食していました。

適当に切って下処理されたイノシシの皮

このくらいの大きさに刻みます

いざ、実食!

「見た目は、地下足袋の裏みたいな感じで、触り心地は硬いです」

なるほど。お味はどうですか?

「味は、ない。ないけど食べられますよ。硬さはイカとミミガーの間。だけど食感の話をしているだけで、味はない」

味がない?

「味がないから、僕はいったい何してるの?って感じです。だから、味噌とかつけたらいいんじゃないの? 酢味噌とか。もしくは、テビチに近いから、塩でもいいんじゃないか?」

なるほど。というわけで、近くにあった塩を付けて、みんなで食べてみることに。

「塩、うまい!」
「こりゃぁ〜新発見だな!」

さすが亮さん!
みなさんの評価も上々です。

「俺も、男の料理の仲間入りした感じになってきた!」

イノシシの皮を食べる文化は、主に九州と、ここ水見色だけだそうですが、実は、下処理をするのに丸一日かかるなど、食べられるようにするだけでも一苦労。
手間と時間がかかります。

せっかくいただく命を余すところなく食べようという水見色の食文化。
これからも世代を超えて大切に引き継いでいってほしいですね。

今週の亮さんは、どこへ向かったのでしょう?

今や、オクシズ清沢地区の名物にもなった「清沢レモン」の収穫をお手伝い。

集落のみんなで育てるレモンは、その土地をやんわりとつなぐ絆で育まれています。

放送は、1月12日(土)朝9:30から。おたのしみに〜

ABOUT 写真と文

志水竜一

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