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「亮のシズオカレンダー」ここだけの話

掛川の新ブランド「掛川牛」

2018-08-24

掛川の新ブランド「掛川牛」

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今回、亮さんがやってきたのは掛川市。「掛川」といえば全国的にも「お茶」が有名ですが、今回は、掛川市内だけで生産されている「掛川牛」という新たなブランド牛に向き合います。ここではいったいどんな出会いが待っていたのでしょうか。<放送日:2018年8月18日>

掛川に来たからには、まずはお茶を一服。
というわけで、掛川茶を販売する「お茶処 いっぷく」で、冷たいお茶のサービスを受ける亮さん。

「このお餅は、はね、、にじゅうもち?」

ん?

亮さん、それは「はぶたえもち」って読みます。

「はぶたえもちっ! 46歳にもなって、羽二重餅が読めないとはっ!」

亮さん、ドンマイです!
気を取り直して、いざ実食。

「あ、おいしい。抹茶を練り込んでるんですね」
「いえ、深蒸し煎茶を練り込んでいるんです」

「。。。できればカットしていただきたい!」

おいしいお茶のせいで、ついつい気が緩んじゃいましたね。
もう一度気を取り直して、今回のターゲット、掛川牛と向き合いましょう。

霜降りと赤身のバランスが絶妙

「全国で、一番おいしいです!」

こう断言するのは、掛川市内にある「新鮮安心市場 さすが市」で、食肉販売をする水野厚志さん。
水野さんによれば、掛川牛は適度な霜降りで赤身とのバランスが良く、肉の旨味が感じられるといいます。

「うん、僕も赤身がおいしいお肉が好きなんです」

亮さんも、以前はしっかりとサシが入った牛肉が好きだったそうですが、年々、脂の甘みよりも、肉のうま味を、体が欲するようになってきたんですって。

掛川牛、どんなお味なんでしょうか。気になりますねぇ。

牛、一頭一頭の個性に合わせて飼育

そもそも掛川牛とは、

1、「黒毛和牛」と「交雑種(黒毛和牛とホルスタインのかけ合わせ)」の2種類ある
2、JA掛川市肉牛部会員が掛川市内で飼育した牛

この2つの条件を満たしたブランド牛。
現在、9人の肉牛部会員メンバーで、およそ1000頭の掛川牛を育てているそうです。

今回、お邪魔させていただいたのは、掛川牛を育てる酪農家、遠山将映さんの牛舎。
父親の跡を継ぎ、20年前から牛を育てている遠山さんは、弟の雅洋さんと一緒にこの牛舎を営んでいます。

遠山さんの牛舎では全体で120頭の掛川牛を飼育しており、そのうち20頭が母親牛、残りの100頭が飼育牛だそうです。
1頭の牛を28ヶ月かけてじっくり育て、年間50頭程度を出荷しています。

亮さんも、掛川牛にごあいさつ「なんか、人懐っこいなぁ」

まずは、牛の赤ちゃんを生む部屋へ。

秋にお産シーズンを迎える遠山さんの牛舎では、ここ数日でお産ラッシュがあったそうです。

「5日前に生まれたばかりの赤ちゃんと、手前がお母さん牛です」

お母さんに隠れるように顔を出しているのが赤ちゃん牛

「やっぱり、ちゃんと赤ちゃんを守ろうという姿勢を見せますね」

「そしてこっちは、3日前に生まれたばかりの赤ちゃんです」

「こっちの子は、あまりお母さんが守ってくれない」
「でも、こっちのお母さんのほうが子育て上手。さっきの5日前のお母さんは子育て下手なんです」

同じ掛川牛でも、それぞれに個性があって、育て方もその個性に合わせるのが遠山さんの飼育のこだわり。

「どの牛を自分が世話して、どの牛を弟(雅洋さん)が世話するという形で、同じ担当者がずっと同じ牛の成長を見守ることで、体調の変化などがすぐわかるようにしています」

一度にたくさんの牛を効率よく育てるのではなく、一頭一頭と向き合いながらていねいに育てることで、おいしい掛川牛に成長するんです。

「へぇ〜、おんなじ牛でも性格違うんやなぁ。でも確かに、僕も同じように育ててるつもりやけど、上の子と下の子で性格ぜんっぜん違うからなぁ」

亮さんも、生後1ヶ月のかわいい子牛にミルクをあげるお手伝い。

「ミルクを飲ませて、さらに欲しがってるところに、どさくさに紛れて配合飼料を食べさせます」
「なるほど、そうやって乳離れさせていくんや。これも人間っぽい」

成長してきた掛川牛には、独自に配合した餌を食べさせます。
栄養のあるトウモロコシや大麦などが入っているので、大きく育てることができるといいます。

「そして、重要なのがわら。わらを食べさせることで、お腹の調子を整えてくれるんです」

こちらが、遠山さんたちが自分たちで作っているわら。
契約している稲作農家さんからいただいたわらを、機械でロール状にして保管していきます。

「これからの季節、稲刈りが始まるともう大変。どんどんこのロールが増えていきます」

牛舎の裏に、いくつも積み重ねられたロール。
一年分を保管するため、このスペースいっぱいにロールが並ぶといいます。

「なんやろ、心配性の人のトイレみたい」

苦労して取った商標だから、自信がある

遠山さんによると、掛川では昔から牛を飼っており、25年ほど前から掛川の牛として販売され地元で親しまれてきたそうです。

「販売されている歴史は長いんですけど、どこで掛川牛が買えるかあまり知られていなかったんです」

愛情込めて育てた地元の牛を、より多くの人に知ってもらい掛川に来てもらいたい。
そんな思いから、掛川牛のブランド化に取り組みだしたのは、今から6年前。
それから2年かけて、国が認めたブランド「地域団体商標」を取得したんです。

ちなみに地域団体商標を取得している肉牛は、
・神戸牛
・松阪牛
・近江牛
・飛騨牛
・米沢牛
などなど。

そうそうたるブランド牛と肩を並べる掛川牛。
牛肉部門で「地域団体商標」に認定されたのは、掛川牛が県内初の快挙なんです。

「2年もかかったのにはワケがある?」
「やはり、申請するための審査が大変で」

地域に根ざした商品であることや、一定の知名度があることなどが、登録されるための条件。
それらをデータで示して申請しなければならないため、そのための取り組みを部会員がコツコツと続けて、やっとの思いで「掛川牛」が商標として認められたそうです。

「苦労して取れたんで、自信持って販売できる」

遠山さんたちの苦労の結晶「掛川牛」。
より多くの人に知ってもらい、掛川に足を運んでもらえるきっかけになるといいですね。

2日間でおよそ3万人が集まる「掛川納涼まつり」

ここでも亮さん、「掛川牛の串焼き」のお手伝い

「こんなに働いてるのに、食べさせてもらえん。“近くて遠い掛川牛”」

今週の亮さんは、どこへ向かったのでしょう?

今週も掛川市にやってきた亮さん。

「この作業、どうにか機械化できないですかねぇ」
「わりと葛はデリケートなので、手作業です」

とっても原始的な作業の積み重ねで作られる、鎌倉時代から続く伝統の「葛布」と向き合います。

放送は、8月25日(土)朝9:30から。おたのしみに〜

ABOUT 写真と文

志水竜一

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