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「亮のシズオカレンダー」ここだけの話

林業スペシャル「山を守るお仕事」〜前編〜

2018-06-29

林業スペシャル「山を守るお仕事」〜前編〜

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今回、亮さんがやってきたのは富士宮市にある、富士山の麓に広がる「ふもとっぱら」。「ふもとっぱら」といえばキャンプ場のイメージが強いですが、実は山を管理しており林業も行っています。ここでは、林業を通じて山を守っているお仕事に密着してきました。一体どんな出会いがあったのでしょうか。<放送日:2018年6月23日>

広々とした「ふもとっぱら」のキャンプエリア。

晴れていれば富士山がドーンとその姿を正面に見ることができるのですが、この日は生憎、雲にすっぽり隠れてしまっています。

「富士山、合成で入れてよ。せっかく富士宮まで来たんだからさぁ」

合成はできませんでしたが、晴れた日には、こんな景色が見られます。

良い仕事は、入念な手入れから

今回、亮さんにお仕事をレクチャーしてくれるのは、林業家の片平有信さん。

片平さんは、静岡市清水区などで約40ヘクタールの山林を所有し、父親の成行さんと2人で管理。
木を植えて林を育て、間伐を伐採、そして材木を切り出すところまで行う林家なんです。

「りんか? 初めて聞いた気がする言葉やなぁ」
「農業をする方が農家、それと同じで、林業を行なうのが林家です。林業家って言ったりもしますね」

もともと、建築の高校・大学を卒業して建築設計事務所に就職した片平さんでしたが、デスクワークが性に合わず、尊敬する父親がやっていた林業の仕事を受け継いだそうです。

以来約20年。
土砂崩れなどの災害を引き起こす原因の一つとして、山の手入れが不十分であることが指摘されていますが、片平さんは、そんな山に木を植え、余分な木を間引くなどして、山を守っています。

今では、後進指導のための講師を行うなど、林業の発展に力を入れていて、この日も、林業の指導を行なうため「ふもとっぱら」までやってきたというわけです。

「チェーンソーって、こんなにバラすんですか?」

山に入る前に、必ず行なうのは道具の手入れ。
特に、木を切り倒すために使うチェーンソーの手入れは念入りに行います。
分解できる部品は分解して、部品の間に入り込んだ木くずをエアダスターで吹き飛ばします。

亮さんもエアダスターで汚れを吹き飛ばします。「わぁー、目に入ったぁ!」

部品がきれいになったら、元のチェーンソーの形に組み立てていきます。
それを食い入る様に見つめる亮さん。

「やっぱ、マシン系はね、男の子とかは興味あるけど、奥さま方は、きっとこんなんは面白くないんやろなぁ」

奥さま方が興味を持ってくれるかどうかはわかりませんが、この作業は片平さんのルーティーンなんだそうです。

「道具を最高の状態にして、仕事したいんです」

片平さんが信頼を置くチェーンソーは、スウェーデンの「ハスクバーナ」社製。
さまざまなメーカーのものがある中から、安全性に惚れ込んで選んだ相棒です。

1台15万円くらいのチェーンソー。「エンジンは50ccかぁ。原チャリとほぼ同じくらいの値段するんですね」

そして、片平さんが着ているオレンジ色の服にも、この「ハスクバーナ」のマークが入っています。

「それにしても、全身オレンジですね」
「安全に配慮して、というのがオレンジの理由なんです」

緑深い山林で作業をすることの多い林業の仕事。
山の中で出合うかもしれないクマからも、そしてそのクマを狙う猟師さんからも目立つように、オレンジ色の服を着るのは必須だといいます。

「みなさん、いいですか。ただオレンジが好きなおじさん、というわけじゃないですよ」

この日、片平さんと一緒に山に入ってくれる、ふもとっぱら従業員の望月祐介さんとともに、チェーンソーのメンテナンス

亮さん、若者にエールを送る

チェーンソーを組み立て直したら、次は、チェーンソーの刃の部分を丸ヤスリで磨く“目立て”という作業をします。
この作業をすることで、チェーンソーの切れ味を良くします。

まずは、“目立てバイス”という道具で、チェーンソーを固定。

こちらの赤いのが、目立てバイス

「目立てバイス? そんなに需要があるとは思えん。もしかして、これ、北欧でバカ売れですか?」

そして、ひとつひとつの刃に、丸ヤスリをかけていきます。

「これ、削れてるかどうかの判断が難しい!」

目立てのお手伝いをする亮さん。
最初こそ、その感覚を掴むのに苦労しますが、片平さんの指導を受け、徐々にテンポアップしていきます。

「いいよ、悪くない」
自画自賛の亮さん。
それに片平さんも応えます。
「ヤスリが刃にあたった時の音もいいです!」

作業も終盤になると、亮さんの手元も、ジュッジュッ、というヤスリで削る音も軽やかになっていきます。

すると、亮さんの作業の様子を見ていた片平さんから、さらなるお褒めの言葉が飛び出します。

「亮さん、さすがですよ! 僕が言う前に、丸ヤスリを回しながら使ってます」

丸ヤスリの同じ面ばかりを使うと目詰まりしてしまうので、少しずつ回転させながら削るのがプロのやり方。
亮さん、なんとそのやり方を自分で勝手に編み出していたようです。

すると亮さんの、何かのスイッチが入ります。

「みなさん、いいですか。これが46歳の生きる術ですよ。これは二十歳の子にはできない技。だけどね、若者は伸び伸びと生きなさい、AIと戦わなければならない時代を生きる若者は」

今の生きにくい時代における人生訓を、ヤスリのかけ方と掛けているようです。

「小さく縮こまらず、伸び伸びと」

誰かに言われてから動く、誰かに言われたからやらない。
そのような生き方では、AIに取って代わられてしまう。
だからこそ、自分で考え思い切って生きていってほしい。

亮さん、そんな思いを、このヤスリがけで伝えたかったみたいです。

亮さん、いよいよ木を切り倒します

先週の放送では、片平さんの間伐作業をお手伝いした亮さん。

まずは、どの木を切るか目処を付け、

目指す木に登ってロープを掛け、

片平さんがチェーンソーで木に切込みを入れ、

ロープで木を引っ張り倒し、

チェーンソーを使って枝払いをしました。

「めっちゃ重たい、腰に来る」

今週は、いよいよ、亮さんもチェーンソーを使って木を切り倒していきます。

果たして、うまく切り出すことができるでしょうか。

放送は、6月30日(土)朝9:30から。おたのしみに〜

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