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「亮のシズオカレンダー」ここだけの話

用宗名物の「しらす」

2018-06-08

用宗名物の「しらす」

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静岡市駿河区にある用宗にやってきた亮さん。駿河湾で育った「しらす」を求めて、用宗漁港からいざ出港! 今回は、江戸時代から続く用宗の「しらす」と向き合います。ここではいったいどんな出会いが待っていたのでしょうか。 <放送日:2018年6月2日>

水揚げされたばかりの「しらす」。

「しらす」とは、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなどの幼魚の俗称で、生れて1~2ヶ月程度の、体が透明な状態のものをいいます。
一般的に2~3㎝がしらす、5㎝程度になるとイワシと呼ばれるそうです。

朝6時40分、一斉に出港

「用宗のしらす漁は、船曳網(ふなびきあみ)漁といって、網船と手船の2隻の船で網を曳くのが特徴なんです」

教えてくれたのは、今回お世話になった静岡県しらす船曳網漁業組合の組合長・斉藤政和さん。

この日、斉藤船長が指揮を執る3隻の船。この3隻が1組となって連携を取りながらしらす漁を行います

2隻の船で網を曳き、しらすを捕獲。
捕れたしらすは運搬船とよばれる専用の船に移され、すぐに港に運ばれます。
それぞれの船がしっかり役割を果たすことによって、鮮度抜群、用宗のしらすを届けているそうです。

早速、亮さんも船に乗り込み出港します。

6時30分を過ぎると、用宗港にあるしらす漁船54隻がゆっくりと港を出港します。

しばし沖で待機した後、6時40分に最初の3隻が勢いよく飛び出していきます。

3隻1組で漁場を目指します

「その日によって、漁場に出る順番が決まってるんだよ」

船ごとに漁獲量が不公平にならないよう当番が決まっているそう。

「斉藤さんの順番は?」
「昨日、一番だったから、今日はビリ」

主な漁場は用宗の近海ですが、しらすの群れがない場合は、富士川や吉田町の沖まで行く事もあるといいます。

しらすの群れを魚群探知機で確認する斉藤さん。他の船に無線で指示を出していきます

しらすの群れが見つかったら網を降ろし、片方のロープ曳網を手船に渡します

そして、2隻で網を広げしらすを追い込みます

すると、亮さん、あることに気が付きます。

「運搬船が、こっちの網船と、むこうの手船の間を行ったり来たりしてる。何してるんやろ?」

奥が手船、手前が運搬船

運搬船の役割は、捕れたしらすをいち早く港に届けること。
しかし、それ以外にも重要な役割があるといいます。

「どっちの方向に、しらすの群れがあるかを探っているんです」
2隻で網を曳いている間、運搬船はその網を曳く方向を探るのだといいます。

「ものすごく合理的。よくできたシステム!」

これも、より多くの新鮮なしらすをすぐに届けるために考えられた仕組みなんですね。

投げ入れてから30分後、網を引き上げます

亮さんも網を引き上げを心配そうに見つめます

そして、

水揚げ完了です

すぐに氷を投入して鮮度を保ちます

そして、猛スピードで港に戻りました

用宗のしらすが美味しい訳

港につくと、1隻ごと競りが始まります。

これも、鮮度を最優先する用宗漁港ならではの風景。

競り落とされたしらすは、すぐに仲買人に引き取られ、小売店や料理店などのもとに届けられていきます。

亮さんに、競りの状況を解説してくれたのは、仲買人のマルカイ副社長の海野雄介さん。

海野さんによると、用宗のしらすが評価されるのには、この鮮度を保つこと以外にも、いくつかの理由があるといいます。

■その1「黒潮」
しらすは、黒潮に乗ってやってくる。
静岡は、黒潮の影響を受ける期間が長いため、しらすを収穫できる期間も長い。

■その2「広い湾」
静岡は、石廊崎から御前崎まで入り口が広い湾状になっている。
そのため、魚が入り込みやすい天然の漁場になっている。

■その3「深い湾」
日本一深い駿河湾は、深いところでは約2500mもある。
その深い湾のおかげで潮の入り方が良くなり、しらすの餌となるプランクトンが多く発生する。

■その4「河川」
安倍川などの河川からの真水は、しらすを白く美しくするとともに、味も良くなる。

昭和40年代に入って、ほぼ現在の姿になったという用宗港ですが、明治のはじめ頃からしらす漁は行われており、戦前までは地引網だったといいます。

「まさに天然の良港。伝統の味だね」

用宗のしらすの美味しさは、自然が作り出した漁場と、その自然を最大限に活かす漁師さんたちの努力の上に成り立っているんですね。

漁協直営の「どんぶりハウス」では、生しらす丼が600円でいただけます。しらす漁がある時だけの限定です

漁協直営売店では、釜揚げしらすも販売。亮さんもお手伝いしてましたね。「ウワァっ!熱っ!」。アツアツのしらすもフワフワで美味しいんです

今週の亮さんは、どこへ向かったのでしょう?

「おしりのところが、こんな顔になってるから、収穫まだですね」

今回は、しっかり樹の上で完熟させてから収穫する「倉沢びわ」と向き合います。

旬となる時期がわずか2週間。
急峻な斜面と駿河湾からの照り返しが育む幻の味に、亮さんも思わずこの顔。

放送は、6月9日(土)朝9:30から。おたのしみに〜

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