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角谷映画塾

政治ジャーナリストである一方、映画評論家の顔も持つ
角谷浩一さんが今おすすめの映画を紹介!

  • ■インデックスに掲出するテキスト
    今回のテーマは『きのう公開・話題の新作映画』

    【みをつくし料理帖】
    10月16日(金)より全国公開
    角川春樹監督作史上、最も愛らしく、優しく、涙なしでは見られない人情噺
  • ■他ページに掲出する画像

2020年10月17日紹介 『みをつくし料理帖』

今回のテーマは『きのう公開・話題の新作映画』

『みをつくし料理帖』このリンクは別ウィンドウで開きますを紹介!

高田郁のベストセラー小説「みをつくし料理帖」シリーズを角川春樹氏が、10年ぶりにメガホンを取り、映画化に至った。幼いころに両親を亡くした料理人が、さまざまな苦難を乗り越えていく物語。ヒロインを「わたしは光をにぎっている」などで主演を務めた松本穂香、その幼なじみを「ハルカの陶」などに出演した奈緒が演じる。

《角谷さんのコメント》

角川春樹さんが手掛けた作品はたくさんありますが、「みをつくし料理帖」は、78歳角川さんによる「最後の監督作品」とされています。角川映画は、1970年代中頃の日本映画低迷期に突然、ありったけのパワーを突っ込んで始まりました。角川書店で出版されていた横溝正史さんの作品「犬神家の一族」の映画化をきっかけに、日本映画を盛り立てながら、小説を売っていこうというクロスメディア、クロスオーバーの展開になり、数々の名作を輩出していきました。

そして、この「みをつくし料理帖」は、大阪で生まれた女の子2人が、大洪水で離ればなれになり、1人は料理人、1人は花魁で生きていく物語です。劇中では、主人公が上方の料理を江戸の料理に変えていくという展開もあり、おいしそうな料理がたくさん出てきます。これがまあ、上手に撮ってあります。

出演者も豪華で、角川映画のオールスターキャストになっています。「犬神家の一族」をはじめとする金田一耕助シリーズで主演した石坂浩二さん、「セーラー服と機関銃」などの薬師丸ひろ子さん、同じく「角川3姉妹」だった渡辺典子さん他、角川映画の常連だった浅野温子さん、若村麻由美さん、野村宏伸さんも登場します。まさに日本映画を盛り上げた角川春樹さんの集大成で、「それなら、みんなで協力しよう」となって、これだけの人が集まった作品です。

この過程からも日本映画は捨てたものではないですし、非常に丁寧な演出がされていて、特に後半は涙が止まりませんでした。角川映画に初めて触れる人も含めて、多くの方々に見ていただきたい作品です。

【あらすじ】
享和2年の大坂(現在の大阪)。8歳の澪(松本穂香)と野江(奈緒)は、仲の良い幼なじみだったが、大洪水によって離れ離れになってしまう。両親を亡くした澪は、江戸のそば処「つる家」の店主・種市(石坂浩二)に助けられ、その後、「つる家」の料理人として働き、野江は吉原にある遊郭に買い受けられ、花魁の「あさひ太夫」と名乗っていた。そして、澪が大坂と江戸の味の違いに戸惑い、苦心して生み出した料理が、別々の人生を歩む2人を再び引き寄せていく。

【キャスト】
松本穂香
奈緒
若村麻由美
浅野温子
窪塚洋介 ほか

10月16日(金)より全国公開
配給:東映
Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会