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「処方薬を美容に使わないで」医者らが呼びかけ

2017年 11月 10日(金)

 病院から処方される医薬品を美容のために利用する人が急増している。間違った使い方はやめるよう、医者やメーカーが注意を呼び掛けている。  「ヒルドイド」とは、重度の乾燥肌やアトピー性皮膚炎などの治療に使われている保湿効果などがある医薬品だ。実は今、この薬を巡り、医者も困惑する事態が起きていた。病院で処方される医薬品をスキンケア用の保湿クリームとして日常的に使う人が急増しているというのだ。実際、インターネットなどでは「究極のアンチエイジングクリーム」と書かれている。しわやくすみの予防、クマをなくすなどと書かれている。さらに利用者を増やした理由はやはり…。  街の人:「(市販の保湿剤より)安いし、体とか全部に使っています」  そもそも、ヒルドイドの価格は25グラムで約600円。それが病院で処方されると保険が適用され、180円ほどで手に入るのだ。これに対し、医者がこう警告する。  よしき皮膚科クリニック銀座・吉木伸子院長:「健康保険というのは国民の健康を守るためにある。美容のためにあるものではない」  美容を目的として処方されたヒルドイドなどの医薬品は、年間93億円程度にも上るとみられている。薬剤費を圧迫している状況に対し、健康保険組合連合会は…。  健康保険組合連合会:「中長期的には保湿剤の処方そのものを保険適用外とすることも検討すべきである」  そもそも、ヒルドイドに美容効果はあるのだろうか。  よしき皮膚科クリニック銀座・吉木伸子院長:「ヒルドイドに美容的な効果は全くない。(美容的な効果を)皮膚科の塗り薬に求めること自体が間違い」  ヒルドイドのメーカーは「患者が自己判断で治療以外の目的で使用することは思わぬ副作用が発現するリスクがある」として、適正に使用するよう注意を呼び掛けている。

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